1993年、世界中の映画館で雄叫びを響かせた第1作から最新ジュラシック・ワールドシリーズに至るまで、恐竜界に君臨し続けてきたT-レックス。
今回、過去最大で最もリアルなレゴ®ジュラシック・ワールド 恐竜の化石:T-レックスを発売するにあたり、製品開発を担当したデザイナーのベンジャミン・リボリュッセンに話を聞いてみました。
新モデルの全てを解明する探求のひと時にお付き合いください。
T-レックスの脅威を探る
ベンジャミンは開口一番にこう言いました。「ジュラシック・パークもジュラシック・ワールドもずっと好きでした。強大な恐竜たちのことを調べるようになって、さらに先史時代の生き物が大好きになりました」
そうした知識が、レゴ ジュラシック・ワールド 恐竜の化石:T-レックス頭蓋骨の製品開発で役立ったと言います。この製品が人気を博した結果、あごや前肢、しっぽを関節で動かせる可動フィギュアの骨格標本をつくろうという案が持ち上がりました。
しかし、立った状態のT-レックスの骨格標本をできるだけ実物に近くつくるには、大きなデザイン上の問題がありました。
ベンジャミンは言います。「レゴ ブロックで大きく細長いモデルをつくるのが難しいことは、最初からわかっていました。世界中の博物館にあるT-レックスの骨格標本は、ワイヤや金属のフレームで支えられています。このセットにも同じような手法を取り入れ、さらに黒のブロックを使って安定させました。まず取りかかったのは頭蓋骨としっぽです。これらはとにかく軽くて頑丈であることが重要でした」
技術的な問題をクリアしたと思ったら、次はデザイン上の問題が持ち上がりました。
ベンジャミンの説明は続きます。「どんなポーズにするかが問題になりました。走っているか狩りをしているポーズにしたかったので、脚を交互に動かして走っているように見えるデザインにしました。その際は、恐竜の骨格についてくわしく調べましたよ」
レゴ モデルの開発デザイナーがT-レックスの骨格について調べるなんて、誰が想像したでしょう。でも、ベンジャミンはできるだけ正確なものをつくりたかったのです。しかし、実在する骨格標本のどれかをモデルにすることはありませんでした。
「特定の骨格標本をお手本にしたということはありません。レゴ ブロックを使ったモデルは、新解釈の骨格標本と言えます。古生物学の研究者たちによってこれまでに発掘されたT-レックスの化石は、サイズや完全性がまちまちです。それらは博物館に展示されたり、3Dスキャンによる調査・研究の対象になったりしています。そのおかげで数多くの資料を集められ、骨格構造について幅広い知識を深めることができました」
こうして出来上がった骨格標本モデルに様々なサプライズ要素を付け足すのが次のステップでした。
化石のヒミツ
開発を担当したレゴ セットに様々な工夫やサプライズを仕込むのは、“レゴ デザイナーあるある”です。ベンジャミンもご多分に漏れず、ちょっとしたお楽しみを仕掛けたそうです。そのいくつかをここでご紹介しましょう。
「頭蓋骨の化石が描かれた4x4デコタイルは、ジュラシック・ワールド 恐竜の化石コレクション第1弾にまつわるアイテムです。情報プレートの“LIH23-5987”という数字は、このセットがLEGO Innovation Houseで2023年夏に発掘(製品開発に着手)されたことと、恐竜をテーマにした初のセットであるDino Research Compound(5987、2000年発売)にオマージュを捧げたものです」
1993年に公開された『ジュラシック・パーク』のファンは、蚊が閉じ込められた1x1琥珀パーツや、サトラー博士とグラント博士のミニフィギュアにもワクワクするはずです。
「骨格標本の胴体部分にも、ファンには見逃せないちょっとしたサプライズがあるので見てくださいね」とベンジャミンは思わせぶりに言います。
恐竜マニアへの贈りもの
大好きな映画の名場面を再現したい?恐竜にまつわるホームデコが欲しい?大の恐竜好きを喜ばせたい?そんなときには、レゴ®ジュラシック・ワールド 恐竜の化石:T-レックスを選べば間違いありません。贈る側も贈られる側も、喜びの雄叫びをあげたくなる組み立てセットです。見失わないように今から追跡を開始しましょう。
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