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    モジュラービルディングコレクションのセットを組み合わせてみよう
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    もっと豪華に!

    モジュラービルディングコレクションのセットを2つ組み合わせるくらい朝飯前ってホント?それをブティックホテル(10297)で実証してみました。

    2つのセットを組み合わせるのは、オリジナル作品への近道です。それに最も適しているのは、なんと言ってもモジュラービルディングコレクションでしょう。同コレクションのセットはほとんどが四角形なので、つなぎ合わせて拡張・改修しやすい点が特長です。ところが、ブティックホテル(10297)は独特なくさび形をしているため、ただつなぎ合わせればいいというわけではなさそうです。さあ、一体どうなるでしょう?とにかく、やってみなければわかりません。

    プロジェクトのはじまり

    どんな作品をつくる時も、最初に計画を立てるべきです。ブロックを辺り一面にぶちまける前に、何をつくろうとしているのかじっくり考えてみましょう。

    全くゼロから始めることと比べれば、すでに発売されているセットを組み合わせた方が楽そうです。元のデザインが決まっていても、作り手の創造性や個性を生かす方法はいくらでもあり、意図的に組み立て説明書から逸れることができます。必要なパーツがすべて揃っているのも強みです。ところで、2つのセットをただつなぎ合わせるだけでいいですか?全く同じセットを2つ隣り合わせにしておしまい?せっかくですから、もう少し具体的に考えてみましょう。絶対に必要なものは?両方のモデルに残すものと、取り除くものは?2つのモデルを左右対称にする?これらの点をすべて考えておくに越したことはありませんが、そうでなくてもご心配には及びません。レゴ®ブロックの組み立てに、正しいやり方も間違ったやり方もありません。

    手はじめに決めたこと

    組み立て方を決める前に、建物を内装と外装に分けて取り組むことにしました。豪華なブティックホテルの外装は、街のシンボルにふさわしい壮麗な建物にすることにしました。それには、屋上テラスと画廊を拡張するだけでは物足りないので、1階の受付も改修することにしました。そして出来上がったプランは、2つの建物を左右対称に組み合わせ、屋上テラスと画廊のデザインを変更してリフォームすることでした。

    工程

    まず最初は、なんと言ってもセットについて知ることから始めましょう。そのためには、1つ目のセットをつくるのが一番手っ取り早い方法です。組み立て説明書通りに組み立ててみましょう。そうすると、セットのデザインやパーツの組み合わせ方などがよくわかります。また、2つ目のセットを組み立てる際に、どこをどうしたいかという具体的なアイデアも湧いてきます。

    今回は、独特なくさび型の形状を生かし、建物の裏へ画廊とテラスを拡張することにしました。当初は、2つ目のセットの端を切り取って四角形にしようと考えていましたが、それをするとデザイン変更やパーツの追加をせずに2階部分を再現できないため、その案はボツになりました。なにごともシンプルなのが一番です。2つのセットを組み合わせるときは、組み立てを進めながら難度を変えられます。今回のプロジェクトではパーツを追加せず、できるだけシンプルにすることが目標でした。

    そのため、完成した1つ目のセットの横に新しい基礎板を置いて2つ目のセットの組み立てに取りかかり、位置合わせを確実にしました。1階の受付スペースを拡張しやすいように、1つ目のセットの2階部分を取り外します(改修工事のコツは、常に1階から始めることです)。

    1つ目のセットと左右対称になるように注意しながら、1階部分を組み立てます。このときはまずブロック部分だけを組み立て、取り外しにくい床タイルは後回しにしました。

    壁ができあがったら、1つ目のセットの側面壁を取り除いてスペースをつなげます。側面壁のブロックは予備に取っておき、2つのセットの階段を合わせて大階段にすると、ブティックホテルがより豪華な雰囲気になったと思いませんか?大階段をより印象的にするため、正面玄関を中央に移動させることに決め、両方のモデルの角にあったドアを外して正面に観音開きのドアをつくりました。もともと窓があった場所にドアを取り付けただけですが、これによって内装用のパーツを別の用途に使えるようになりました。1階の基礎部分が計画通りに出来上がったら、壁面の装飾に取りかかります。小分け袋をむやみに開けて、パーツが見つかりにくくならないように、この時点では壁面に使うパーツだけを取り出し、家具や床の装飾パーツなどは安全な場所に保管しておいてください。

    下から上へ

    1階部分が完成したら、残りの階はただ左右対称に組み立てていくだけです。「何ごともシンプルに」のモットーに従って、レイアウトは変えません。ただ、組み立て説明書のイラストとは正反対になるので注意が必要です。その際、1階部分と同じように、1つ目のモデルの横に基礎板を置き、比較しながらブロックを組み立てていけば間違えることはないはずです。それでもわかりにくいという方には、スマホの前面カメラで組み立て説明書を撮影することをおすすめします。スマホで撮った写真は左右反転するので、それを見ながら組み立てていくとよいでしょう。

    建物を上から下へ組み立てていくのは、成果が見えて楽しいものです。次にぶち当たる難問は、鈍角の屋根の組み立てです。ここに使われている翼用のプレートは、モデルを左右反対に組み立てるのに適していません。そのため、市販されている別のプレート6枚(2x6、2x2、2x4)と交換し、屋根の形状を維持しました。

    まとめ

    ブティックホテル2つを組み合わせて1つのモデルをつくるチャレンジは、手こずったもののやりがいがありました。保管のためにモデルを2分割できるようにするのが、特に厄介でした。こうしたプロジェクトでは、組み立てを進める前に最初の段階で基礎の枠組みやレイアウトをしっかりつくり上げることが大切です。タイルなどの装飾パーツを後回しにしたおかげで試行錯誤しやすくなり、組み替えの回数が減りました。

    あらかじめ計画を立てておくのは良いことですが、それに執着する必要はありません。組み立てながら、新しい方向性を見出していける融通性があった方がいい。作業を進めていくうちには、必ず難題にぶち当たります。それが自分らしい表現をするきっかけになったり、方向転換を余儀なくされたりします。いいアイデアが浮かばないときは、組み立てやすい別の場所に取り組んで気分を上げるといいですよ。

    やっている途中で「もうダメだ!」と思うこともありますが、レゴブロックはいつでも取り外してやり直しがききます。「こうでなければならない」ということは何一つありません。安心して自分のやりたいことを試してください。

    創造の時間を楽しむ

    1. 組み立て説明書通りに最初のセットを組み立てます。

    2. 完成したモデルをよく見て、そのつくりをじっくり観察します。

    3. お茶でも入れてひと息つきましょう。

    4. 2つ目のセットを開ける前にいくつかの目標を立てます。

    5. 基礎になる枠組みを組み立てて、大きさを確認します。

    6. 最初のモデルと比較しながら、基礎の上にブロックを組み重ねていきます。

    7. 作品を眺めながらお茶でもしましょう。