女の子の創造力を大きく伸ばそう!
創造力を使った遊びは良いことずくめ。自信や問題解決能力を育てるメリットは言うに及ばす、何よりも楽しさに満ちています。にもかかわらず、そこには見逃すことのできない男女差が存在します。
レゴグループでは、その差を探るため6万1,500人以上の保護者と子どもたちを対象とした国際調査を実施し、言葉と創造性の関係を明らかにしました。調査報告書全文は、以下のPDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。
創造力を使った遊びは良いことずくめ。自信や問題解決能力を育てるメリットは言うに及ばす、何よりも楽しさに満ちています。にもかかわらず、そこには見逃すことのできない男女差が存在します。
レゴグループでは、その差を探るため6万1,500人以上の保護者と子どもたちを対象とした国際調査を実施し、言葉と創造性の関係を明らかにしました。調査報告書全文は、以下のPDFファイルをダウンロードしてご覧いただけます。
この調査では、STEM関連のおもちゃといえば、女の子よりもむしろ男の子向けと考える保護者が多く、81%の保護者が、男の子のおもちゃとして組み立ておもちゃを購入すると思うと答えています。
それが、組み立ておもちゃで遊ぶのは男の子の方が多いという差に現れているのかもしれません。実際、STEM関連のおもちゃで遊ぶと答えた男の子の割合が71%だったのに対し、女の子は64%でした。
この男女差が、子どもたちの自信やスキル習得、ひいては将来の職業選択にも影響を与える可能性があります。
遊びにも人生のチャンスにも男女差のない世界を築くため、女の子の創造力を伸ばすとっておきのヒントをご紹介しましょう!
男の子に比べて完ぺき主義になりがちな女の子ですが、そのことが選択肢を狭めてしまうことがあります。
86%の子どもたちが、自分のアイデアや作品が生まれるまでの創造的なプロセスについて声かけをしてもらうことで、失敗をおそれずに挑戦できると答えています。
これからは、結果だけを評価するのではなく、それまでの過程や進歩を積極的にほめるようにしてみてはいかがでしょうか。
「失敗は成功のもと」と言われるように、失敗することでその原因を反省して改めるチャンスとなり、粘り強さが育ちます。お子さま ―特に女の子―が失敗したときにこそ、「失敗は誰にでもあることだから何も悪いことじゃないよ」と声をかけ、いっしょに新しい解決策を見つけると良いでしょう。
子どもたち自身やその子の作品に対する声かけにも男女差があります。女の子には「cute/キュート・かわいい」「pretty/プリティー・きれい」という言葉が、男の子には「clever/クレバー・賢い」brave/ブレイブ・勇ましい」という言葉などが使われる傾向があります。
今回の調査では、81%の子どもたちが、自分たちのアイデアを大人に見せたときにどんな言葉をかけてもらうかによって、創造力を発揮する気持ちに影響があると答えています。
大人の言葉には影響力があることをふまえ、結果的・外見的な部分にとどまることなく、創意工夫や“できたこと”をしっかりほめる言葉を使うようにすることが大切です。
物事がうまく進まないと冷静さを失ってしまうのは誰しも同じ。でも、フラストレーションにうまく対処するスキルをもつことは、大人も子どもも同様に大切です。お子さまがイライラし始めたと思ったら、いったん手を止めるよう声をかけて、自分のイライラした気持ちを認めて、それを鎮めるように提案してみましょう。気持ちが落ち着いてから、また遊びに戻ります。
子どもたちは“自分にできること/できないこと”を驚くほど早い段階で決め始めてしまいます。男の子の86%が組み立てが得意と答えたのに対し、女の子でそう答えたのは79%にとどまることにも、その傾向が見られます。この自己評価は見逃せません。何でもできるようになるまでには時間がかかるもの、今できないからといって、それが不得意でもなければ、一生できないわけでもないことを何度でも語りかけるようにしましょう。
大人はみんな子どもたちをほめるのが大好き。もちろんそれを止める必要はありません。ただ、そのほめ言葉がプレッシャーになってしまうことも…。今度からは、結果ではなく経過をほめるよう心がけてみてください。物事に取り組む姿勢は結果と同じくらい大切であるとお子さま自身が気づくことにつながります。
遊びは、家族のきずなを深める、気持ちを通じ合わせられる、家族の思い出づくりに役立つなど、生涯を通じて子どもたちに影響を与えるものであると答えた保護者は91%にものぼりました。遊びはいわゆる“勉強”やスキル習得に直接役立つ学習の時間を奪うものと考えられがちですが、実はうまく活用できさえすれば、遊びこそが子どもたちのチカラを育むスーパーパワーの源にもなれるのです。
身近にお手本を見せてくれる人はいますか? 目標とするお手本をもつことは大切です。お子さまに合ったお手本を見つけてあげることは成長を応援する方法のひとつです。その人について、どんなところが憧れなんだろう、どうしたら同じようにできるんだろう、と話し合ってみましょう。何も有名人でなくても構いません。身近なお友だち、先生、家族や親せきなども立派なお手本になります。
子どもたちに創造的な遊びのメリットを教えるには、大人が普段の生活で実践するのが一番かもしれません。大人がイライラにうまく対処したり、新しいことに果敢に挑戦する姿を見れば、子どもたちにもその姿勢が伝わります。ただ、大人側にも男女差があることは見逃せません。今回の調査では、父親の97%・母親の96%が普段から組み立てをすると答えた一方で、組み立てが得意だと答えたのは父親が68%に対し、母親は57%にとどまりました。まずは、大人が自信をもつことからはじめてみてはいかがでしょうか。
部屋の柱に身長を記録して楽しむように、何事につけ成長が目に見えるのは喜ばしいことです。体の成長のほかに、どんな指標で成長を見える化できるでしょうか? あるセットを組み立てるのにかかった時間を記録して、1年後・2年後にまた組み立ててみて、どれくらいスピードアップしたかを見てみるのも面白いかもしれません。
レゴグループは、すべての女の子のためにより良い遊びの世界を築くことを目指しています。遊びの中で、女の子たちが自信を持ってアイデアを生み出し、問題を解決し、楽しめるよう取り組んでいます。ここで、創造的な遊びのアイデアや女の子の創造力を輝かせるのに役立つちょっとしたコツなどをリストアップしてみました。さらにくわしい情報は、「Girls Unstoppable ー 世界中の女の子たちの明るい未来のために」をご覧ください。