ジェンダーバイアスをなくすことが自信と創造につながる

ジェンダーバイアスをなくすことが自信と創造につながる

創造力に国境はありません。性別や能力、年齢にかかわらず、世界中の子どもたちの成長に創造力は欠かせないものです。

あらゆる分野においてジェンダーバイアス(男女の役割について固定的な観念を持つこと)をなくしていく取り組みが進んでいますが、まだまだ世の中には見えない偏見が存在し、子どもたち一人ひとりがその可能性と創造力を思いのまま発揮することを阻んでいます。

国際ガールズ・デー(10月11日)に際し、私たちは現代の子どもたちが遊びを通じて直面する潜在的な制約や偏見と、それらの影響について調べてみることにしました。

そこでGeena Davis Institute on Gender in Mediaに協力を依頼し、親と子の創造力に対する考え方が子どもの性別によって異なるかどうかを調査しました。Geena Davis Institute on Gender in Mediaは、女優ジーナ・デイヴィスが主宰する、メディア上の女性の描かれ方を調査研究する非営利団体であり、男女同権とインクルージョンを目指し、マスコミで取り上げられる否定的なステレオタイプをなくしていく活動に取り組んでいます。

さて、この調査から一体どんな実態が明らかになったでしょうか…。

創造的な遊びを分析

調査からは、きわめて先行き有望な結果が得られました。現代ではより多くの少女たちが、創造力を使って、さまざまな遊びに挑戦する自信を持ち合わせているようです。しかし、彼女たちの創造性を完全に開花させるためには、未だ社会に根深く残る固定観念がネックであることも明らかになりました。

「遊びに男の子向けと女の子向けがある」 はいと回答した男子74% 、女子62%

この数字を見る限り、ジェンダーバイアスが存在していることは明らかですが、女子の方が枠にとらわれず、自分の興味・関心やキャリアを探究する自信と可能性を感じていることがわかります。では次の例をご覧ください。

「サッカー女子やバレエ男子がいてもいい」 はいと回答した女子82%、男子71%

この結果を見ると、社会一般の通念に反し、女子は創造的な遊びについてより柔軟に考えていることが明らかです。

女の子たちの多くは旧い偏見を意識していないようですが、今でもどちらかの性別に偏重する遊びは数多くあります。

特定の職業を列記して男女どちらだと思うかを親世代にたずねた調査では、「科学者やアスリート」(男性85% vs.女性15%)、「技術者」(男性89% vs.女性11%)でした。

一般的な親は、娘には料理や舞台芸術といった芸術性を生かす認知的な遊びを、息子にはSTEM学習(科学、テクノロジー、工学、数学)に関連した遊びを奨励する傾向があることも判明しました。レゴブロックも後者に区分されます。

親が子どもに勧める遊びを比較した場合、男女間で差が開いたのは、プログラミング系ゲーム(男子80% vs.女子20%)、スポーツ(男子76% vs.女子24%)、コーディング系おもちゃ(男子71% vs.女子29%)でした。

創造性に男女の分け隔てがあってはなりません。そのためにも、ジェンダーバイアスをなくす取り組みを身近なところから進めていく必要があります。

レゴグループの働きかけ

レゴグループは、女の子たちが安心して自分らしくいられる世界の構築を目指し、世間一般の既成概念によって、女の子たちがレゴブロックで遊ぶ機会を奪われないようにあらゆる面で尽力しています。

レゴグループのチーフ マーケティング オフィサー、ジュリア・ゴールディンは次のように述べています。「創造力を使う遊びには、自信や創造性、コミュニケーション力の向上といったメリットがあり、子どもたち自身もそれらを感じ取っています。にもかかわらず、旧態依然とした考えに縛られ、特定の遊びに性別を結び付ける風潮が未だに見られます。そうした世間の見方を変えていくうえで、レゴグループにできることがあると考えています」

「Rebuild the World ー 創造力が、世界を変える」キャンペーンの一環である「Girls are Ready 」シリーズは、あらゆることに取り組んでいく女の子たちのやる気とパワーを見せつける世界への挑戦状です。その具体的な後押しとして、創造力を駆使して世界を変えている、起業家精神に富んだ少女たちを紹介するプロジェクトを開始しました。

アラブ首長国連邦の若き発明家ファティマさん(18才)は言います。「私の妹は好奇心と創造力のかたまりです」

姉妹がレゴブロックでつくり上げた宇宙探査車は、あまりにもすばらしい出来栄えだったため、アラブ首長国連邦の国家宇宙プログラムの拠点であるムハンマド・ビン・ラーシド・スペースセンターに展示されています。

米国在住のサミーさんは、学校で疎外感を感じる子どもたちをなくすため、ペットボトルのキャップ回収を通じてベンチ150台を米国各地の学校へ寄付しました。この「バディー・ベンチ」に座れば、さびしさを口にしなくても、他の子どもたちに気づいてもらえる仕組みです。

米国在住のチェルシーさんは、誰もが芸術を通じて自己表現できる世界の実現を目指し、アートセットを寄付し続けています。これまでにアメリカ国内30州と海外2カ国の子どもたちのためにアートセット1万3000点が寄付されました。

ジュリアが続けます。「同キャンペーンは、レゴブロックの遊びをより広く多様なものにするための取り組みの一つであり、子どもたちが本来の創造力を余すところなく発揮できるようにするものです」

レゴグループは、今後もGeena Davis Institute on Gender in Mediaと協力し、ジェンダーバイアスのない商品の開発・販売やマーケティングに努めます。

日本在住の真日瑠さんは、地元のマーチングバンドの一員として、音楽を通じて人々によろこびを届けています。「創造力は、みんなに元気や希望をあげられるものだと思います」

レゴグループは、他者との協同や継続的な業務の見直しを通じて、レゴブロックの遊びをより広く多様なものにすることに努め、子どもたちが何の制約も受けずに創造性を発揮できる社会の実現に尽力します。

「Rebuild the World ー 創造力が、世界を変える」どんなルールも一切なし!