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実物大のレゴ®キャデラック:F1®ラスベガスグランプリ™

伝説、再び——前代未聞の実物大レゴ®キャデラックがF1®ラスベガスグランプリ™に登場

エルヴィス・プレスリーのアイコニックな1950年代のピンクのキャデラックに着想を得てつくられた実物大のレゴ モデル。この記事では、レゴ® アンバサダーのBen’s Bricksが伝説の一台の舞台裏に迫り、ピンクづくしのこのモデルがどんな記録を打ち立てたのか、どのように誕生したのかを紐解いていきます。

大型モデル制作の本拠地、レゴ クラドノ工場で、F1®デザインチームがエルヴィス・プレスリーの名車「キャデラック フリートウッド 60スペシャル」をモデルに、驚くほど精密な実物大レプリカをつくり上げました。

制作に使われたレゴ ブロックの数は、なんと41万8,556ピース(そのうち12万3,426ピースがピンクのブロックという最多記録!)。28:1スケールで、デザインに2,000時間、組み立てにも2,000時間を費やし、見た目の美しさはもちろん、機能性までしっかりと追求しています。

レゴ ブロックでできたこの壮大なキャデラックは、ラスベガスグランプリ™の勝者をフィニッシュラインから表彰台まで乗せるという重大な任務を担っています。そう、これは史上最大の“実際に走れる”レゴ キャデラックなんです。驚きですよね!

では、このとんでもないスケールのデザインはどうやって実現したのでしょうか?さっそく見てみましょう。

キャデラックの難問に挑む

小さなレゴ モデルを28:1の比率でスケールアップして実物大の車に仕上げる——これはチームにとって簡単なことではありませんでした。

「まずは自分たちで小さなモデルをデザインするところから始めました。3~4週間かけて、何度も試作を重ねました」と話すのは、デザインマネージャー・スペシャリストのルボル・ゼリンカです。

「スケールを検証するために、車内全体の木製モックアップもつくりました。これは、マイアミで使ったF1カーと同じスケールです」

さらにチームが直面したのは、4ヵ月という非常に厳しい期日。「普通、実物大で走行可能な乗り物を扱うプロジェクトなら12ヵ月はかけます。でも今回はその半分以下でした。10人のチームで昼夜問わず組み立て続けたんです」

走り出すようなデザイン

ブロックでつくったロゴから、あえて“ピクセルっぽさ”を意識した質感まで、このキャデラックをレゴ ブロックで再現する作業は、チームにとってワクワクだらけの冒険でした。

「僕たちにとって“小さすぎる”なんてことはありません」とルボルは言います。「どんな細かい部分にもこだわるのが、僕たちの誇りなんです」

これまでのF1モデルの経験や既存のレゴ パーツから着想を得て、デザインプロセスはさらに満足感の高いものに。「課題をクリエイティブに解決できるところが、この仕事の一番好きなところです」と彼は続けます。

この車の特徴をレゴ ブロックで表現するにあたって、すべてのディテールに意味を持たせるため、綿密なデザインが施されました。『燃え上がる愛』(エルヴィスファンの方ならピンと来るはず…)を口ずさみたくなるくらい、チームが特に思い入れがあるポイントをご紹介しましょう。

工夫いっぱいのサイドミラー:ティーカップのパーツをスケールアップして、単一パーツで支えるという絶妙なアイデアを採用しました。

キャデラックのロゴ:前後に配置された象徴的なロゴは、ニンジャゴー セットの金色のパーツを使って再現されています。

フロントグリル:細部までつくり込まれた、迫力と存在感たっぷりのデザインです。

ボンネット左右のキャデラックのロゴ:グレーのレゴ ブロックを使ってクロームの輝きを表現しました。

スペックとこだわりポイント

ラスベガスグランプリの表彰台ドライバーを迎える公式“クールダウンカー”として、この特別なキャデラックには、往年のオーバーヘッドバルブ式V8エンジンの代わりに電動モーターを搭載。レース仕様の電動自動車で、最高時速は約20kmです。

レプリカの重さはなんと2トン。これは実際の1950年代のキャデラックとほぼ同じです。さらに、本物さながらのホワイトリボンタイヤとワイヤーホイール、ひとまわり小さめのレトロなハンドル、前後のライト、ウインカーやハザード、そしてエンジンをかけられるレゴ ブロックでできたキーまであります。

ほかにも見どころはたくさん。スペアタイヤ入りで実際に開くトランク(荷物収納スペースがある実物大レゴ カー モデルはこれが初!)、レバーパーツでつくったラジオアンテナ、円形プレート1枚で表現したマフラー、そしてグレーとピンクのトリムを組み合わせた特徴的なホイールアーチなど、細部までこだわりが詰まっています。

さらにチームは、リアリティを高めるために特製パーツもいくつか追加しました。たとえば、一体成型のプレキシガラス製フロントガラスや、ラスベガスを思わせるネオン風アンダーグローライトなど、隅々までぬかりなく仕上げています。

こうしてレゴ ブロックを駆使して完成したのが、この圧巻のピンクの1950年代キャデラックです。遊び心、革新的なクリエイティビティ、そして技術力が凝縮されたこのモデルは、まさに「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれたエルヴィス・プレスリーへのオマージュであり、エルヴィスならきっと「好きにならずにはいられない」特別な一台です。