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    レゴブロックが世界につなげる友だちの輪

    レゴブロックが世界につなげる友だちの輪

    フィリピン在住のイネス・ヴァスケスさんは、国内有数の不動産開発会社に勤務する弁護士。

    5才と7才の子どもを抱え、忙しい毎日を送るワーキング・マザーです。でも、レゴブロックと過ごす時間もできるだけとるようにしています。

    イネスにとってレゴブロックは、仕事のストレスを解消する自己表現の手段です。レゴブロックを組み立てている間は、忙しい日常に落ち着きを取り戻すことができます。

    「弁護士の中には、レゴファンがたくさんいるんです。面白いでしょ。」

    生まれ育ったフィリピンでは、レゴセットが高価だったため、遊んだことはありませんでした。イネスが初めてレゴセットを買ったのは30才になってから。彼女の愛読書をモチーフにしたホビットシリーズが発売され、その中からガンダルフをフィーチャーしたセットを手に入れました。

    それが組み立て遊びの面白さにはまるきっかけとなり、以後、ハリー・ポッター™シリーズやロード・オブ・ザ・リング™シリーズなどのコレクションが増え続けました。今では所蔵するセット数さえ定かではありません。新しいテーマの中からも数々のお気に入りを見つけています。

    人とのつながりが社会変化を促す

    レゴ関連のイベントやオンラインコミュニティ、レゴユーザーたちと出会えるLUG (LEGO User Group)はかけがいのない場所です。

    LUGって?

    LEGO User Group(略してLUG)は、レゴファンが集まり、レゴ愛を語り合う場所です。レゴ歴にかかわらず、誰でも参加できます。オンラインコミュニティやオフ会を通じて、作品展示会や交流会、セットのトレード/貸し借り、組み立てのヒントや製品情報のシェアなどを楽しめます。

    「私はちょっと人見知りの気があって…。レゴブロックを始めたとき、私はすでに30才を越えていて、安定した生活と交友関係を築いていました。大人になってから友だちなんてできないと思い込んでいましたが、LUGのおかげでたくさんの友人と出会えました。」

    イネスはPhLUG(フィリピン全国のLUG)の傘下にあるPMS LUGを主催しています。

    「趣味を通じて知り合った友だちには、助けられることが多くあります。共通の興味や関心について心ゆくまで語り合い、情熱を分かち合えるのはすばらしいことです。そこから真の友情が生まれることもあります。」

    イネスのグループは、「Brickfast」と名づけた朝食会も開催しています。

    大人のレゴファンは、世界中のLUG(LEGO User Group)の中から好きなグループを選んで参加できます。

    「LUG (LEGO User Group) に参加しなければ出会うことさえなかった世界各地の人たちと知り合い、視野が広がりました。」

    その他にも、イネスはレゴブロックの組み立てを通じて世界中の婦女子にひらめきを与え、応援するWomen’s Brick Initiative(WBI)や、大人のレゴファンコミュニティでダイバーシティとインクルージョンを進めるBrick Allianceにも参加しています。

    共通の趣味を通じて、社会の変化を推進していくグループの一員になれたことを誇りに思っています。

    レゴブロックの価値

    これからレゴブロックをはじめようと考えている人へのアドバイスは、「大人だからこれをしちゃダメ、あれをしちゃダメという既成概念にとらわれず、自分が幸せを感じることをすればいいと思います。」

    イネスは、使い捨てになるようなおもちゃよりも、レゴセットのほうがお金をかける価値があると言い切ります。

    「レゴセットは耐久性にすぐれ、遊び方も自由自在。小さな箱ひとつでも、いろいろなものを創り出せます。」

    さまざまな組み立てテクニックを身につけてからは、自分なりの工夫を加えたオリジナル作品をつくりはじめました。特に、生物学専攻の知識を生かし、フィリピンの自生植物をモチーフにした作品が得意です。

    祖国にオマージュを捧げる美しい作品の数々
    祖国にオマージュを捧げる美しい作品の数々

    イネスにとって、レゴセットは亡き母との絆を確認するものでもあります。2017年のクリスマスにずっと欲しかったレゴセットを贈ってくれた母は、イネスが箱を開けるのを見届けることもなく、その3カ月後に亡くなりました。

    「喪失感に打ちひしがれました。そのときのセットは、そのままとってあります。それを見る度に、母からのプレゼントがまだひとつ残っていると力づけられます。」

    「いつか、そのセットを組み立てられる日が来ると思います。今はまだダメですが…。」

    レゴブロックは、単なる子どものおもちゃではありません。人によっては、それが余暇の過ごし方であり、創作活動であり、慰めや安らぎを与えるものです。イネスのように、大切な人との思い出という場合もあるでしょう。

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