レゴ_®セットでスカンジナビア風のインテリアができますか。

はい、できます。

スカンジナビア風インテリアの真髄は、そのシンプルさにあります。そこで、お忙しい方のために簡潔な一問一答にしてみました。この情報はお役に立ちましたか？

興味とお時間のある方は、ぜひ続けてお読みください。

すべては、「stilleben」（スティルレーベン、静物）から始まります。

スティルレーベンとは？

スティルレーベンとは、無生物オブジェに関する芸術的な概念です。「それって静物のこと？」―はい、その通りです。

美術史に名を残す偉大な画家たちが、静物を題材にしてきました。近年、スカンジナビア圏のインテリアデザイン界では、静物画に基づいたスティルレーベンというコンセプトがもてはやされています。

静物画の中に様々なモノが描かれているように、スティルレーベンは住居をキャンバスに見立てて、暖炉やテーブル、窓枠などをオブジェとして配します。つまり、二次元の静物画の世界を現実空間に創り出すようなものです。

スティルレーベンを形にする

ありきたりに聞こえるかもしれませんが、スティルレーベンには「間違った」やり方などありません。

ただし、ある程度の構想は必要です。そのヒントをご紹介しましょう。

ご家庭でスティルレーベンを試すとき、最も大切なことは…

個性を大切にする

スティルレーベンが物語るのは、あなたそのもの。そのため、アイテムを選ぶ際には、細心の注意が必要です。クリエイターの個性を忠実に表現するものであれば、そのサイズや色、静と動は問題ではありません。

奇抜さを積極的に取り入れるスティルレーベンは、クールで実用的なスカンジナビア・ファッションとは、一線を画します。あなたらしいデザインを選び、ユーモアのセンスや個性を発揮してください。

レゴ グループは、レゴファンのアイデアを商品化するレゴ アイデアをはじめ、お客さまの興味、関心をテーマにした大人向けのディスプレイ用レゴセットの開発に取り組んできました。映画、音楽、アート、車、スポーツといった幅広い分野で、あなたの個性やスティルレーベンにピッタリのディスプレイセットが必ず見つかります。

自分に合ったテーマを見つける

スティルレーベンによる自己表現のカギは、「そこにどんな物語があるか」です。

まず、具体的なことに的をしぼります。わずかなアイテムで多くを語ろうとすれば、統一性に欠けたものになりがちです。

自分がいかにロマンチストであるかを表現したいなら、過去の恋愛遍歴を一つひとつ説明するよりも、心に残る1場面を切り取りましょう。たとえば、休暇はどこへ行きましたか。ニューヨーク？パリ？ロンドン？長ったらしい説明よりも、旅の思い出の方が物語性を高め、より効果的です。大きめのアイテムに古いトラベルカードや大切な写真、楽しいお土産などの小物を添えれば、個性的なスティルレーベンの出来上がりです。

レゴ アーキテクチャーシリーズには、世界各地の名所をモデルにしたセットがあります。それらをヒントにして、組み合わせるアイテムの関連性を考えてみましょう。ニューヨークやロンドンに立ち並ぶ石灰色の建物や、エッフェル塔のメタルグレーが、スティルレーベン全体のイメージに影響を与えます。

カラー

インテリアデザインでは、配色が重要な役割を担います。

スティルレーベン（静物）の良さは、ある程度の色彩設計さえあれば、ほとんど制約がないことです。

まず、カラーホイールを理解することから始めましょう。

さまざまな色を色相環に沿って並べたカラーホイールは、色の組み合わせを考えるときに役立ちます。隣同士に位置する類似色や、明度と彩度の異なる同一色を組み合わせると、統一性のあるデザインになります。その代表例が、レゴ アート アイアンマンシリーズです。アイアンマンスーツにはあらゆるトーンのオレンジと赤を配し、背景色にはオレンジの対角線上に位置する青を採用しています。

反対色の組み合わせは、それぞれの色を際立たせます。マンチェスター・ユナイテッドFCのホームスタジアムをモデルにしたレゴ オールド・トラッフォードでは、観客席の赤と芝生の緑が美しいコントラストをなしています。マンチェスターのファンでなくても、チームカラーのマフラーやユニフォームと並べて飾りたくなるほどです。

コントラストカラーと言えば、ブラック X ホワイトを忘れることはできません。その例に挙げられるのが、ストームトルーパー™ ヘルメットの迫力あるデザインです。

モノクロ配色は、取り入れ方次第で劇的な視覚効果を生み出します。そこで映画マニアの方におススメしたいのが、レゴ ミッキーマウス＆ミニーマウスです。ブラック X ホワイトの基調に色鮮やかなコスチュームを着たおしゃれなミッキーとミニー。ひと昔前のモノクロ映画のポスターなどと組み合わせれば、シンプルだからこそ、ひときわ存在感を放つインテリアになります。

これがスティルレーベンの良さです。味気ない空間に鮮やかな色をプラスして、印象をガラリと変えることができます。壁を塗り替えられない賃貸物件や、室内改装をせずに部屋のムードを変えたいとき、カラフルなスティルレーベンが明るい雰囲気を創り出します。

幾何学的な空間構成

静物画の多くは、静物の幾何学的な配置を描いています。四角いテーブルの上に果物ボウルが置かれた構図は、まさにその典型です。

これと同じように、スティルレーベンを引き立てるものは、コントラストカラーだけではありません。高さや形の異なるモノの組み合わせも効果的です。たとえば、円筒形のレゴ ホグワーツ™特急とハリー・ポッター™シリーズの蔵書を並べて飾れば、愛読者であることがひと目でわかります。ただし、レゴ ホグワーツ城（ピース数：6020）のような大型モデルは、あまりにも存在感がありすぎて、スティルレーベンのコンセプトにそぐわないかもしれません。

モータースポーツファンには、流線型のレゴ_®テクニック ランボルギーニ シアンと、たくましい走りを感じさせるレゴ 1985 アウディ スポーツ・クワトロの組み合わせをおススメします。お気に入りの環状サーキットの写真をフレームに入れ、その前にこの2台を飾れば、クールなインテリアの出来上がりです。

また、本や額縁のように形や大きさの似通ったモノを3つ並べるという手もあります。

それでは個性が光らないと思われるかもしれませんが、整理整頓好きな方と、スティルレーベンの幾何学的な空間構成には、それもありです。なんと言っても、秩序のある配列や配置は、レゴブロックの十八番ですから。

ただし、ほかの誰も思いつかないような3つのモノを探し出さなければなりません。

この世にたった一人のあなただからこそ、自分らしさを表現することに意味があります。