お子さまの成長におけるお話づくりの役割
お子さまの成長に欠かせないお話づくり。レゴ®シティシリーズのセットのデザインには、お話づくりの大切さが体現されています。
すべてのセットが単独で遊べるようにつくられていますが、組み合わせてレゴ シティを大きく広げることで、さらに大きな遊びの価値が得られるのも特長です。セットの組み合わせにより、宇宙飛行士が火星へ飛び立つ前にアイスクリーム屋さんに寄ったり、消防自動車が故障してしまったら消防士がスノーモービルに乗って消火活動にやってきたり…新しい発想でお話づくりが展開していきます。
では、お子さまの成長にとって、お話づくりが欠かせない理由をお話しましょう。
お話づくりが大切なのはなぜ?
遊び ― それはお子さまの学び・成長において、もっとも効果的で大切な方法のひとつです。おもちゃを使ったお話づくりを通して、いろいろな応用が可能な創造力が育まれます。ひとつ新しいお話ができるたび、お子さまの創造力に自信が生まれ、より複雑な物語づくりへのステップアップにつながります。(同時に、お話をつくれば、そのお話をお友だちや家族に伝えたいという気持ちが生まれ、それがコミュニケーションスキルの上達にも大きく寄与します。)
それだけではありません。自己表現に自信がないお子さまの成長にもお話づくりが役立ちます。シャイなお子さまが、レゴセットを使ってつくったお話をだれかに伝えはじめたとき、それはわたしたちの大きな喜びです。お子さまだけでなく大人にとっても、この複雑な世界を概念化して理解する助けとなり、物事に意味を与え、安心感や楽しさを感じさせてくれるのが、物語だからです。だからこそ、お子さまとどんなゲームで遊ぼうかなと考えるときにも、お話づくりはとても便利なツールとなります。
お話づくりができるおもちゃが、お子さまの成長に大切な理由がわかりました。では、レゴセットはどんな風にお話づくりを応援しているのでしょうか?
子どもたちのお話づくりへのアプローチ
レゴ シティのシリーズでは、一般に3種類の遊びスタイルが見られ、スタイルごとにお話づくりの形が異なります。

1つめがアクション遊び。とにかく身体を動かす遊びがすきなお子さまがいます。アクション遊びのお話では、お子さまが立ちあがったり、跳びあがったりすることが多く、身体能力を存分に活用したものとなります。ハラハラするような事件が起こったり、お子さまがヒーロー的存在になりきって儀式を執り行ったりもします。たとえば、レゴ®シティ 究極のスタントチャレンジ(60361)は、アクション遊びの代表的セットでしょう。息を詰めて見つめるたくさんの観衆の前で(ご家族やペットが見守る中…)、果たしてスタントライダーは360°大回転スタントを見事キメることができるのでしょうか…?!
おもちゃを与える側の立場からは、お子さまがスピードアクションを楽しみたいときには、それを妨げないのがベストです。お子さまの手に乗り物やシューターを与え、お子さまがアクションシーンの主役になるためのミニフィギュアがあれば十分。あとはお子さまに任せておきましょう。
次に、物語が深く展開していくタイプの遊びが、ストーリー遊びです。

お話を思わぬ方向へと導いてくれる意外性のあるディテールやしかけをセットの中に見つけると、お子さまは大喜びです。レゴ®シティ カスタムカーショップ(60389)を例にあげてみましょう。クルマ系のセットは、単に乗り物そのものを主役にしたおもちゃと思われがちですが…。ときに、タイヤのひとつを回すこともなく乗り物セットで一日遊ぶお子さまもいます。クルマの見た目をどうやって変えてみようかなといった、1つの部分に注目して遊んでいたり、キャラクターに見立ててやりとりを楽しんでいることすらあります。
そのためレゴセットでは、遊ぶたびに新しい物語が展開するような、オープンエンドな環境を提供しているのです。ミニフィギュアがたくさん入ったセット(例:レゴ®シティ ポリスアカデミー(60372)など)は、キャラクターの人物像を深めるスキルを伸ばせるので、ストーリー遊びが好きなお子さまにおすすめです。

3つめが、クリエイティブな遊び。レゴ シティセットでは、これが主な遊びのスタイルとなります。また、お子さま一人ひとりの個性がもっとも出る遊びでもあります。お子さまが夢中になっていること、さまざまなテーマ、パーツ、アイデアが、渾然一体となって美しくもヘンテコなものが生まれるのがこの遊びです。警察が深い海の底で犯罪を解決したり、農家の人がトラクターの代わりに四輪駆動のオフローダーを手に入れたりします。
たとえば、緊急出動本部(60371)のように、お子さまの想像力次第でどんなクリエイティブな物語にも対応できるオールマイティーなセットも用意しています。
おもちゃのサイレンさえあれば、どんな物語でも楽しく展開するという話もありますが…。 それはさておき、クリエイティブにお話をつくるのはあくまでお子さまであるべきであると考えています。

最後になりますが、同じ年頃のお子さまといっしょに遊べるようになるためにも、お話づくりは大切な役割を果たします。アクション遊びが大好きなお子さまとストーリー遊びに夢中なお子さまがいっしょに遊ぶことで、お互いに学び合い、それぞれの創造性が磨かれ、遊びそのものが発展するのです。
このお話は、これにておしまい。お話づくりをよりいっそうお楽しみいただければ幸いです。