21023 フラットアイアンビルディング

データ

  • 所在地:アメリカ合衆国、ニューヨーク市
  • 設計者:D. H. バーナム & Co:ダニエル・H・バーナム
  • 様式:ボザール様式を取り入れたルネッサンス復興様式
  • 建築材料:鉄骨フレーム構造、ライムストーンとテラコッタのファサード
  • 高さ:1902年当時:285 フィート / 86.9 メートル今日:307 フィート / 93 メートル
  • 重量:3,680 トン / 3,338.5 メトリックトン
  • 完成:1902年

歴史

五番街とブロードウェーが交差する三角地帯にそびえ立つビル「フラットアイアンビルディング」はニューヨークを代表する建築物で、今でも高い人気をほこります。

ニューヨーク市が北方へ開発を進めていた19世紀後半、ところどころで未開発のまま残されたせまい区画がありました。その中でも最もよく知られていたのが、三角形をした23丁目の土地でした。その区画は「フラットアイアン」と呼ばれてすぐに有名になり、所有者が何度も変わりました。しかしシカゴに拠点を置くフラー・カンパニーが1901年に購入するまで、この土地が開発されることはありませんでした。

フラー社はシカゴの建築家ダニエル・H・バーナムにビルの設計を依頼します。そして彼はフラー社が専門とする鉄骨フレーム構造を取り入れ、高さが86.9メートルにもおよぶ20階建てビルを提案したのです。三角形の先端部分の幅はわずか2メートルで、その角度は25度と鋭角です。

先鋭的なデザインに、圧倒的な高さとユニークな形が融合したこのビルは、1902年に完成が近づくと、大いに注目の的となりました。ニューヨークで最も高いビルでもなく、米国内ではじめて建設された三角形のビルでもありませんが、フラットアイアンビルディングはニューヨークを象徴するビルとなったのです。

建築家

ニューヨークで生まれ、シカゴで育ったダニエル・H・バーナムは、シカゴ派を代表する建築家として知られています。

バーナムの建築にはモダニズムにネオクラシックの要素が融合しています。彼が当初描いたフラットアイアンビルディングのスケッチには時計の文字盤があり、頂上部は完成したビルよりもだいぶ精巧なデザインでした。バーナムはプロジェクト全体を指揮したものの、実際の建設では、現場監督としての業務の多くを建築家のF. P. ディンケルベルク (1859~1935年) にまかせました。
フラットアイアンビルディング完成後、バーナムは数々のすばらしい建築事業に取り組み、サンフランシスコやワシントンD.C.などの都市計画事業にも数多くたずさわりました。商品をくわしく見る